終のステラ【全年齢向け】【萌えゲーアワード2022 シナリオ賞 受賞】

地球が、すでに人類の世界ではなくなってから久しい。
世界はシンギュラリティを起こした機械群に支配され、人々はその片隅で、息を潜めて生き長らえていた。

運び屋‘‘ジュード’’の元に、依頼が舞い込む。
それはシンギュラリティ機械群の影響を受けない、 少女型アンドロイド‘‘フィリア’’を輸送して欲しいというものだった。

世間知らずなフィリアの行動に嫌気がさしながらも、ジュードは旅を始める。
時には略奪を繰り返す人間から逃げ、時には機械群が闊歩する危険地帯を通り抜け、輸送依頼を果たそうとする。

少女は何度も人間になりたいと口にする。
遥か空の先に辿り着けば、アンドロイドは人間になれると言うのだが……?

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コメント

  1. ポストアポカリプスとSFと人間ドラマの奇跡的融合

    気が滅入る程に陰鬱に描かれた世界観とそこで生きる人々の葛藤、そして冷たく暴力的な現実を目の当たりにした登場人物たちがそれぞれどのように対応するかを模索していき(大抵は暴力的手段を行使する相手と同じ土俵に立たねばならないのだけれど)と自分は解釈いたしました。
    世界観としては人類が衰退し、シンギュラリティマシンに席巻されるようになりそこで細々と生きる人類(ただ、ジュードの職業柄良くも悪くも刺激的な事柄が多い)が文明崩壊前の超常科学の遺産を使って食いつないでいるという、ポストアポカリプスとSFが合わさったものとなっています。
    ただ、この作品はこのような広大なスケールの舞台装置を用意しておきながら、ミクロの世界(個人の関係や感情)を無視しません。
    いや、むしろそれこそが真骨頂と言っていいかもしれません。
    人に引き金を引くことに躊躇がなく過酷な現実を冷徹に見つめるリアリストな人間のジュード、人間になりたいと願う、人よりも人を愛する夢想家なアンドロイドであるフィリア(彼女の博愛主義には非常に危ういところがあり、ジュードはその甘さの為に何度も危険に晒される)が思想的に対立し、それに伴って不器用ながらも心を通わせていく様は視るものの目頭を熱くさせます。
    正直に言ってしまいますが本当に泣きました。
    語り足りないところはありますが、このレビューはネタバレなしとしておきたいためこの辺りで。
    シナリオライターの田中ロミオ様、並びにこの作品の制作と販売に関わった全ての方々に、このような素晴らしい作品に出会わせていただいたことを心より感謝いたします
  2. たmさん より:
    最高かよ!!!

    絶対にやるべき!
    値段と内容が良い意味で合ってないゲーム。

    プレイ時間は少ないが濃密な内容になっている

  3. SF+Keyの泣きゲーとして完璧な作品

    SFの世界設定で過去のKey作品の泣きゲーのような感動を味わいたい、という要求に完璧に応えた作品。

    使われているSF要素を理解するために難解な科学や数学の前提知識は必要無く、だいたいは会話や地の文で説明されているので、特別SF好きでもないという人にも問題無くお薦めできる。

  4. 招く猫さん より:
    人生初のキネティックノベル体験に最適

    私はここ1か月でノベルゲームにハマり始めたノベルゲーにわかなのですが、今作品に出会えて心の底から良かったと思っています。

    ネタバレを避けるために抽象的な表現ばかりになってしまいますが、
    魅力的キャラクターに細部まで拘った世界観とその描写に対し、これでもかというほど心を揺さぶられ、初めてゲームという媒体で嗚咽するほどの涙を流しました。

    終末世界と近未来SFに抵抗がなければマストバイと言っても良いと思います。

    選択肢も存在せず、純粋に物語に向き合えるので、私のようなノベルゲー初心者にもおすすめできます。

  5. 2,000円でこんなにいいものを読ませてもらっていいんですか…?

    絵柄や世界観が好みだったこと、評価がよかったこと、安価だったことを理由に購入しました。

    シナリオは説明不足な部分が出てきてしまうほど短くもなく、蛇足・冗長になってしまうほど長くもなく、とても綺麗に収まっているなと感じました。

    ギャグパートやキャラクター数は多くありませんが、その分主要キャラクターとそれらを取り巻く環境に尺を割いている印象で、大変読みやすかったです。

    また、UIなどが主人公たちが身に着けているデバイスを意識されていて、それが更に没入感を出させてくれる小粋なポイントだと思います。

    読み終わった後に今まで辿ってきた軌跡に思いをはせた後、「2,000円で読ませてもらって本当にいいんですか…?」と思わず考えてしまう、そんないい作品です。

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